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相続財産調査は相続時にはじめに行うべき調査!調査方法や司法書士に依頼すべき理由を解説

相続財産調査は、相続手続きをスムーズに進めたり、相続方法を選んだりする上で重要かつ不可欠のステップです。

遺産分割や相続税の計算にも必要な情報を正確に把握することで、相続人間のトラブルを未然に防ぐこともできます。

今回は、相続財産調査について解説していきます。

 

相続財産調査とは

相続財産調査とは、被相続人が残した預貯金や不動産といったプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産についても正確に把握するための調査のことをいいます。

通常、被相続人の財産は多岐にわたり、相続税の期限内の申告や相続放棄の検討をするためにも、効率的に適切な調査を行う必要があります。

課税明細書に記載されていない非課税の土地や、通帳のない金融機関口座など、見落としがちな財産の把握については、専門的な知識が必要になる場合があります。

 

相続財産調査を怠るリスク

相続財産調査を怠ってしまうと以下のリスクが発生する恐れがあります。

  1. 遺産分割協議でのトラブル
  2. 相続税の申告漏れ
  3. 負債を相続するリスク

後から新たな財産が見つかった場合、すでにまとまっていた協議がやり直しとなるかもしれません。

また、相続税申告は期限があり、正確な財産把握がなされないまま申告をしてしまうと、後から税務調査が入ってしまったり、追徴課税が科されたりするリスクが高まります。

マイナスの財産についても把握を怠り、単純承認をしてしまうと、想定外の債務を負ってしまう可能性があります。

 

相続財産調査の具体的な手順

相続財産の調査は、手順を踏んで進めていくことが大切です。

効率的に進めることで、その後の相続手続き自体もスムーズになります。

 

被相続人の手元に残っている資料を確認する

まずは手元で確認できる資料がないかチェックしましょう。

被相続人の持っていた通帳やキャッシュカード、貸金庫の鍵などを確認します。

また、不動産の権利証や保険証書などの書類もチェックします。

離れて暮らしているなど、相続人が保管場所を把握していない場合には、必要な資料集めが難航する可能性があります。

可能であれば、生前から相続財産についての資料をひとまとめにしておいてもらう、もしくは財産目録を作成しておいてもらうと相続の手続きが楽になります。エンディングノートの使用も効果的です。

 

相続関係を証明する書類を収集する

銀行や証券会社で被相続人の口座の有無を確認したり、残高証明書を発行したりするとき、相続人であることを証明する必要があります。

被相続人の死亡記載がある戸籍謄本のほか、相続人自身の戸籍謄本も必要です。

問い合わせ先によって必要になる公的書類が異なるため、書類を収集する前に一度問い合わせてみるとよいでしょう。

戸籍謄本類の収集は司法書士に代行してもらうこともできます。

 

相続財産の正確な金額を把握する

口座にある預貯金の額や保有している証券の株数など、具体的な額や数量を把握します。

残高証明書の発行や、不動産については評価証明書の取得などで額を知ることができます。

ただし、不動産については、計算方法によって価格が変わります。

相続財産が基礎控除の額を超えそうな場合は、税理士などの専門家に相談するようにしましょう。

 

調査すべき相続財産

財産は預貯金だけでなく、不動産や債権、マイナスの財産も含みます。

具体的にそれぞれの財産について調べていくことが大切です。

 

不動産の調査

不動産の所有者(名義人)については、登記簿謄本(登記事項証明書)で確認することができます。

不動産の登記簿謄本は自身でも取得できますが、正確な所在地の把握が必要なため、注意が必要です。

不動産の所在地は、権利証や課税明細書などでも確認できます。

また、不動産が複数ある場合は、名寄帳などを取得して確認するとよいでしょう。

自宅前の私道やゴミ捨て場を近隣住民と共有している場合もありますので要注意です。

 

預貯金・有価証券の調査

預貯金は、被相続人の銀行口座について、残高証明書を取得したり、通帳記帳を確認したりして把握します。

相続人の関係が証明できれば、口座番号が分からない場合でも、銀行に問い合わせて調査することが可能です。

まずは、被相続人の利用していた金融機関について把握し、それぞれについて口座を確認していくとよいでしょう。

被相続人が債権や株式といった有価証券を持っていた場合は、証券会社や保管機関に問い合わせ、保有している内容について確認します。

 

借金などの債務の調査

借金などのマイナスの財産は、金融機関や貸金業者の書類がないか、また、問い合わせをすることで確認します。

公共料金や税金といった未払い金がないかも確認すべき事項です。

入院や通院をしていた場合は、医療費も確認するようにしましょう。

 

相続財産調査を司法書士に依頼するメリット

相続財産調査は専門的な知識と経験が求められ、スムーズに進めるためには相続案件が得意な司法書士へ依頼するのがおすすめです。

具体的には以下のメリットがあります。

 

時間と手間が節約できる

相続財産調査を自分でする場合、多くの手間と時間がかかります。

平日日中に金融機関や役所に行ったり、問い合わせを行ったりすることが難しい場合は特に時間がかかる可能性が高いといえるでしょう。

専門家である司法書士へ依頼すれば、手続きの負担を軽減することができます。

 

トラブルの回避

専門家のサポートを受けることで、見落としがちな財産についても調査することができます。

また、遺産を相続するうえでのトラブル回避のアドバイスも受けられます。

トラブルなくスムーズに相続するためにも、法律の専門家へ相談できるメリットは大きいといえるでしょう。

 

その後の手続きも依頼できる

正確に相続財産を把握した後、不動産の名義変更をしたり、金融機関の口座を解約したりなど、相続手続きを進める必要があります。

司法書士に相続財産調査から依頼すれば、遺産分割協議書の作成や口座解約、不動産の名義変更といったその後の手続きも引き続き代行してもらえます。

 

相続財産の調査から専門家である司法書士の力を借りるとその後の手続きも効率的に進められる

相続財産調査は相続手続きをする上でまずはじめにすべき重要なプロセスです。

適切に行うことで、その後の手続きもスムーズに進めることができます。

金融機関の口座の有無、残高証明書の取得など、相続財産の調査について司法書士へ代行を依頼できる場合があります。

経験豊富な司法書士が親身になって対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

初回相談は無料です。メール電話お問い合わせフォームからご連絡くださいませ。

拓実リーガル司法書士法人

相続・生前対策・会社法人登記などの豊富な経験とノウハウを持ち、他の事務所で断られてしまった案件や複雑な案件にも、親身に対応しています。
立川と新宿に2拠点を構え、23区内を中心に多摩地域、千葉、神奈川に対応。
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