各種契約書作成

契約書は、将来のトラブルを防ぐ「最も確実な証拠」です。
「口約束で済ませてしまった」「ネットの雛形を使ったけれど不安が残る」——このようなご相談は非常に多くあります。

司法書士が作成する契約書は、法律に基づき、将来の紛争を予防するための「実務で使える契約書」です。

１．契約書を作成する目的とは

契約書は、当事者間の「約束」を明文化する書面です。
単に合意内容を記載するだけでなく、将来的に問題が起きた際に「どちらの主張が正しいか」を明確にするための法的根拠になります。

契約書がない、または内容が不十分な場合には、次のようなリスクがあります。

• 言った・言わないの争いになる
• 相手が約束を守らなかった場合に法的手段をとれない
• 契約の一部が無効と判断される可能性がある
• 税務上の処理で不利益を受けることがある

確実な契約を成立させるためには、形式や文言の整備が不可欠です。

２．司法書士に契約書作成を依頼するメリット

（１）法律に適合した内容で作成できる

民法・借地借家法・商法など、契約の種類ごとに適用される法律が異なります。司法書士が関与することで、条項漏れや無効条項を防止し、法的効力を備えた契約書を作成できます。

（２）将来の紛争を予防できる

万一トラブルが発生した場合に備え、立証に耐える条項設計を行います。相手方との関係性を壊さず、実務的に機能する内容を提案します。

（３） 公正証書化に対応できる

契約内容によっては、公証役場で「公正証書」にすることで、より強力な証拠力や強制執行力を持たせることが可能です。弊所では、公証人との調整・同行も含め、手続全体をサポートします。

（４）不動産・登記・相続との一貫対応が可能

契約内容が将来的に登記・相続・会社法務へつながる場合もあります。司法書士が関与することで、契約後の手続も一貫してサポートできます。

３．対応可能な契約書の種類

弊所では、以下のような契約書・証明書の作成を承っています。

• 売買契約書
• 贈与契約書
• 交換契約書
• 賃貸借契約書
• 債務承認弁済契約書
• 請負契約書
• 覚書・合意書　ほか

※上記以外の契約についてもご相談ください。事案の内容を伺い、最適な書式をご提案いたします。

４．契約書作成の流れ

（１）ご相談・ヒアリング

契約の目的・当事者・取引内容・希望条件などをお伺いします。

（２）草案作成・内容確認

初稿を作成し、条項の意味を丁寧にご説明します。修正・調整を経て最終案を確定します。

（３）署名押印・製本

完成した契約書を当事者双方で署名押印し、正式に契約成立となります。必要に応じて製本・割印も行います。

（４）公正証書化・立会い（任意）

希望により、公証役場での公正証書作成や当日の付き添いも承ります。

５．契約書作成時の注意点

• インターネットの雛形をそのまま使用すると、法律改正に対応していない場合があります。
• 契約金額や条件を曖昧にすると、紛争時に主張できなくなることがあります。
• 当事者間の立場が不均衡な契約は、将来無効主張を受ける可能性もあります。
• 司法書士が関与することで、これらのリスクを事前に排除できます。